こんにちは、2代目です♪(^∇^)
先日、アルファロメオ147の
ドアトリムの革調表皮の剥がれのリペアを承ったので、
その作業内容を報告します♪
アルファロメオ147の後期仕様。
本皮シートの高級感漂う、素敵なお車です♪(´∀`)
で。
お客様の気になる最大のところと言えば、ドアトリムの革の剥がれ。
どのドアも全て内張りが剥がれてきており、
特に左後はかなりひどい状態でした。
本来なら専門職のリペア屋さんがあるので、
ウチでは承らない内容だったんですが、
リペア屋さんに聞いても前例がないらしく、
きれいになる確率は五分五分。
外注に出して専門職の方達に迷惑掛けるわけにもいかないので、
今回は自分たちですることにしました。
もちろん当店でも初めてになる施工事例なので、
お客様に作業内容の詳細報告やリスクや、その他の旨を伝えて承諾を得てからの作業スタートとなりました。
では作業内容の詳細です。
ドアトリム全て取り外します。
3ドア車なので、特に後部座席のトリムは相当難儀したようです。
トリムを外さないと作業性がかなり悪く、
後々、綺麗に貼り付けなければいけない施行作業が相当難しいと予想されました。
取り外したトリムは、すべて分解して、
革調の表皮を外します。
すべて剥がさないと後々に接着剤を施行するときに、綺麗に付かない可能性がありました。
剥がれた原因は、樹脂パーツのトリムと表皮の間に挟んである
スポンジの所が劣化してボロボロになり腐食してベタベタになっていました。
革調表皮は再利用するので、
このスポンジ部分を整備士さんが丁寧に丁寧にとりのぞきます。。
この作業が1番大変だったそうです(^-^;)
ここからは接着です。
ドアの方にはマスキングをして、超強力&高耐久のスプレーボンドを使います。
今回は3M社の111を使いました。
これ1本のお値段もなかなか高級です(^-^;)
内貼りの革調表皮にも丁寧にスプレーボンドを塗布します。
後々のことを考え、慎重に2〜3回重ねてスプレーしました。
1ドアトリムに、ほぼ1本使うことになりました(笑)
でもこれが正解だったと後に思います。
完全に乾燥するのを待って、慎重に張り合わせます。
ここからがポイント。
失敗が許されない1発勝負での貼り合わせなので、2人がかりでの貼り合わせです(^^)
(貼り合せ作業はかなり集中力が必要だったので途中の写真はありません、あしからず(笑))
プレスラインや形状に沿って立体形状になっているので、
シワがないようにかつプレスラインはしっかりとヘラで押さえて貼り合わせます。
初めてにしてはなかなかうまく行きました♪(笑)
接着剤の質感もなかなか良く、これでいけると判断しました♪
文章にすれば、かなり簡単に書いていますが、
そ~~~~と~~~~~難しいです(^-^;)
チカラもいるし、接着のタイミングや、貼り合せのポイントもかなり重要ですし。
ヘラで押し込むのだって、
普段レザー調シートカバーを取り付け慣れてたから出来たようなものです(笑)
かなり緊張しますし、失敗できません。
はっきり行って、自分でしよう♪なんて軽く思わないでくださいね(笑)
DIYで出来るレベルではないと思いました(笑)
これを残りフロント&リヤトリムを3枚、緊張しながら繰り返して、完成です。
右リヤ
左フロント
右フロント
貼り付け終わると、グリップやスピーカーパネルを『溶着』していき、元に戻します。
クルマにトリムを取り付け、戻し、
日中の高温時や、夜間の冷え込んだ状態で確認をします。
時には試運転をして、車体をバウンドさせて耐久テストもしました。
異常がなかったので、無事にお客様の元へ返すことができました♪
なんせ初めてのケースなので、これで終りではありません(^-^;)
今後使っていくなかで、浮きや剥がれが出てこないかの経過観察も必要だと思いました。
参考までに、今回の修理期間は、お客様にもご了承を得てお時間をいただきました。
結局、お預かりして納車まで約10日間かかってしまいました(^-^;)
接着剤の選定や、リペアの仕方を考えるのに、3~4日。
取り外しに入って、仕上げるまで、1週間。。
実質的な作業時間でも丸丸4日間ほどかかりました。
もう少しスピーディーにしないといけなかったんですが、これも勉強ですね。
良い経験をさせていただきました。
整備士さんたちも、本当に良く頑張ってくれました!!
今回のお客様には、納車時、完成を見ていただき、
すごく喜んでいただきまして、正直ホッとしました(^-^;)
遠いところ、オート・エスまで足を運んでいただき、
またオート・エスを選んでいただき誠にありがとうございますm(_ _)m
今後ともどうぞよろしくお願いいたします♪
以上!147の内装のリペアの完成報告でした~♪